ヒッチハイクの思い出話をしようか①
私がヒッチハイクで旅をしたのは今からちょうど1年半前、大学3年の冬でした。
この経験を自分の中で風化させたくなくて旅の途中少しずつ書き留めていたメモ日記をもとに記事を書いております。
こうしてメモを推敲してブログを書いてるうちに当時のことをいろいろ思い出して、今、また涙が。。。
笑いあり涙あり、文章力はなしですが、どうぞお読みいただけたらと思います。
2016/01/27(Wed)
5:40 起床
夜かと思ってまうくらいに外が真っ暗な冬の朝だった。
6:50 出発
ナイフ、ランプかばんに詰め込んで出発。
- 財布(中身は現金1万5千円のみ)
- 着替え
- カイロ
- 油性ペン
- 行き先希望を書くためのスケッチブック
をリュックに詰めて出発。
7:45 電車とバスで高速道路の料金所付近へ行きヒッチハイク交渉開始
高速道路の料金所の手前の信号で待機して、いざヒッチハイク、スタート。
で、実際に自分がスケッチブックのボード掲げて道路脇に立つことを、その場でイメージしてみたんだけど………
めっっっっっっっっっっっっっっっちゃ恥ずいwwwwwwwwwwwwwww
ってなった。
当時の状況を細かく説明すると、
この高速道路入り口、中学校の横でメッチャ学生通るし、通勤の人も結構通る場所だった。
もし知り合いに遭遇したら恥ずかしいな…
といった感じで、最初は行き先ボードを掲げられず、中学校の歩道をずっと行ったり来たりしてた。(ただの不審者)
ー15分後ー
ようやく勇気を振り絞って。いや。正しくは、自分の💩みたいなプライドを捨てて最初10台くらいのトラック、乗用車に道路脇でボードを掲げて交渉してみた。
しかし、全員からドライな対応をされ、超絶戦意喪失。
中学校の花壇の石垣に座り込む。
※画像はイメージです。
(´-`;).。oO(ヤバい。親に 一人旅してくる😎 ツって朝5時半起きで家を飛び出してきたのに、西宮から脱出することなく、このまま朝9時帰宅はさすがに………
ー15分後ー
最後の力を振り絞り、40台弱の車に向けてボードを掲げてみたものの、誰からも冷たいorイタい奴的な対応をされてしまい、メンタルが崩壊しかかってた。
一回、DQN3人組に 後ろ乗れや ってガラス越しにジェスチャーされたけど、コッチから拒絶した。さすがに怖すぎる。
もちろんこのまま帰るわけにもいかなかったから、気持ちをリセットして再起するため、場所を変えることに。
この時点で9時は回ってた。
10:15 別の料金所に徒歩で移動
約1時間かけて料金所から料金所へと決死の徒歩移動。はい、バカです。
さっきまでの料金所比べて人通りが少なく、プライドを捨てるハードルが下がったように感じ、
萎縮することなく行き先ボードを掲げられた。
そのボードがこちら↓
10:35〜11:15 ヒッチハイク成功&兵庫脱出
ついに乗せてもらえるドライバー現る。
兵庫県某所→泉大津PA
ドライバー1人目
伊◯ハムに勤めているというヤマトさん
翌日の母の誕生日に向けて岸和田の実家に帰るところだったらしく、途中の泉大津PAまで乗せてってくれた。
残業の量、やりがい、休日取得の自由度等々…就活の企業説明会では質問できないような、質問しても教えてもらえないような仕事の話をしてくれた。
経営学部出身の文系職だったから話が合って楽しかった。野球の話もいろいろして普通に話が弾んだ。
12:35〜13:20 泉大津PA〜和歌山北
ドライバーとの楽しいひと時はあっという間。
PAに到着し、ドライバーにアツく感謝し、アツい握手をして下車。
泉大津PAに着いてすぐにへなへなとベンチに座り込んでもうた、なんせ心臓がバックバク。
「ヒッチハイクってホントに乗せてくれる人いるんだ。」
「お金も払わずにこんなとこまで来れちゃうんだ。」
「俺、やれば何でも出来るんじゃね。」
っていう興奮、ちょっとした達成感、ナゾの自信(過信)、極度の緊張状態からの解放でベンチで座り込んだ。
しばらく休憩した後、駐車場に停まった車に片っ端から
「乗せてください!」
と声をかけた。
が、乗せてくれる人ゼロ。
すると、入り口でティッシュ配りしてるお姉さんに声をかけられた。
「にいちゃん何してんの?」
そりゃそう。
いつまでも駐車場で人に声かけてウロウロ彷徨ってたら誰でも気になるわな
お姉さんと軽くおしゃべりをして、その中でアドバイスをもらった。
「PAの食堂でご飯食べてる人に聞いてみたらええんちゃう?」
というもの。
実践してみたら、その作戦が見事的中!
乗せてもらえるドライバーに出会うことができた。
ドライバー2人目
福○通運に勤めているという横井さん
地元は東かがわ市、職場は徳島
離婚していて、息子は20歳前後
見た目がいかつかったけど、食堂で座ってご飯食べてるおじさんに恐る恐る乗せてください!と声をかけると、
「おぅ!ええぞ!その前に、にいちゃん、一緒にメシ食おや。ゼニ出したるけぇ。」
ゼ、ゼニ!?!?w
言葉えらびのクセが凄いぃぃぃ〜w(千鳥©︎)
んで、ちゃっかり昼ご飯に肉うどんを奢ってもらった。
大型トラックの助手席に乗ったのは初めてで興奮した。
大型トラックの車内はもちろん、一般乗用車を見下ろす景色、高い座席から見える塀の向こうの景色、とにかく目に映るもの全てが新鮮だった。
普段話す機会のない運送業者の方の仕事内容や運送の仕組みを聞けてめちゃ楽しかった。
和歌山県の岩出に向けてダ○ソーへの運送の予定があったとのことなので、途中の和歌山北料金所まで乗せてってもらった。
降ろしてもらう時、ブルーベリーパイ、コーヒーその他いろいろ持たせてくれた。
優しすぎ。。。世界は愛で満ちている。。。涙
13:30 徒歩でマツゲンに到着
トラックから降ろされてから、徒歩で彷徨っているとマツゲンという食品スーパーを発見し、中のベンチでひとやすみ。
和歌山北、携帯で調べるとサバーブ通り越してカントリーサイドだった。THE田舎。
少し歩くとマツゲンという大きめのスーパーに到着し、ベンチでひとやすみ。
14:00〜14:15 マツゲンの無料送迎バスに乗車
休憩しているとマツゲンの無料送迎バスが目の前に停まった。
和歌山市街地方面に向かうバスのようなので乗車。
俺、店で何も買ってないのに乗せてくれた。
てか乗客俺だけだった。田舎ダナ〜(-∀-`;)
14:25〜14:50 大谷古墳
全然聞いたことはなかったけど、一応国指定史跡。
古墳の周りで遊ぶ小学生たちと遊んだ。
男の子も女の子も山の中を駆け回ってエアガンぶっぱなしてて、都会では見られない光景に思えた。
15:20 優しい3人の小6たちとの出会い
地図で見ればよくわかるんだけど、大谷古墳から和歌山城はなかなかの長距離。
もちろんバスなんて使う気なかった、歩くつもりだった。
その道中、公園で遊んでいる小学生に話かけた。意味のない雑談。
ホームシックまではいかなかったが、やはり、誰かに話しかけていないとなんか寂しくて寂しくて、、、
歩いてる間は誰彼構わず話しかけてた。
小学生たちに別れを告げ再び歩いていると、後ろからその3人が自転車で追いかけてきて、和歌山城まで案内すると言ってきた。
結局それから2時間以上行動をともにすることになった。
和歌山CHILDREN、気さくで優しいな。。。
お礼にジュースを奢ろうとしたんだけど、
「あんまりお金持ってないんでしょ?いいよ。」
って言われたwwwwwwwwww
和歌山kidsは謙虚でいい子たちばかり()
16:05 和歌山城到着
有料だったので城内には入らず、入り口まで。
別にケチなわけちゃうぞ!子どもたちのおこづかいに負担かけてしまうからな…👍
16:20 岡公園で少年たちと野生のリス探し
この時点で足がぱんぱんで限界近かったしリス探しどころではなかった。
てか小6と大3がリス探しって今思うとくそウケるな。
17:25 銭湯到着&3人の少年たちとの別れ
この銭湯にはよくヤ○ザがいると少年たちが噂していたから初めは気が引けた。
でも、ほかの銭湯はスーパー銭湯で1000円近いお金とられるから、唯一の400円台の銭湯へ行ってみることに。
まぁね、言うてね、言うてさすがにいつもいつもヤ○ザが居るわけじゃねぇやろ
と、戸を開けて目に飛び込んできたのは…
脱衣中の上半身イレズミお兄さん
ん〜〜??www
まってまってまってまって〜〜??www
バッチリイレズミヤ○ザおるやんけ〜〜www
ゆっくり浸かって疲れを癒そうと思てたんだけど〜〜www
長居はできん。ソッコーあがって宿探そ。
と思い、ササッと体を洗い、湯船に浸かり、ソッコー風呂からあがった。
そしたらなんと、イレズミお兄さんがその直後あがってきた。
風呂のINとOUTのタイミング、完全一致www
さっさと着替えて銭湯出るためにジャニーズのライブばりの速着替えをした。
そして帰り際に、風呂屋の番台に安い宿を尋ねてみた。
すると後ろから、
「エエ宿知ってるでェ〜」
ん?? 誰やねん( ˘ω˘ )👂??
と背後を振り返ると、そこにいたのは
パンイチイレズミヤ○ザだった。
ヒイイイイイイイイイイ~~~!(滝汗)
いやいやいやいやいや怖すぎん!?!?!?
当たり障りなくこの風呂屋を脱出するつもりだったのに、最後の最後にイレズミお兄さんに呼び止められるか!?!?!?www
結局、そのイレズミのお兄さん、普通にイイ人(たぶん)で、安い宿を教えてくれた。
フツーにいかつかったけど、フツーにイイ人だったというオチ。
でも、このイレズミお兄さんに紹介された宿に泊まるのはちょっと。
と思い、結局別の宿を探した。
18:20〜19:45 アパホテルへチェックイン
部屋に着いて、真っ先にツイッター。笑
19:55〜20:30 飲み屋で海鮮丼
店の名前はいろは劇場。
店主に日本男児のあるべき姿について語られた。坂本龍馬の話ばかりしてきた。
永遠話しかけてくるから、ご飯に集中できずあんま味覚えてない(笑)
とりあえずたっけぇ海鮮丼だったなぁ
20:55 薬局で湿布を購入し、セブンでのど飴と飲料水を購入
足の限界が来ていたので湿布を。
あと、ヤ○ザ銭湯の脱衣所でみんながタバコをスパスパ吸っていて喉をやられたからのど飴と水を購入。
改めてあの銭湯、体をきれいさっぱりさせるとこなのに煙充満してて異常な環境だったなー。
22:50 就寝
2:30〜4:30 はベッドで不眠状態だった。
たくさんの人に冷たい対応されたかと思えば、優しい人にもたくさん出会えた。
そんな激動の1日を想起しているとなかなか寝付けなかった。
喜怒哀楽いろんな感情がせめぎあって涙が止まらない、そんな夜だった。
続く